日時:2023年9月10日(日) 9:30~13:00
場所:仰木平尾地区の田んぼ
内容:脱穀
参加人数:オーナー5名(内こども2名) 守り人の会2名

当日のようす

脱穀作業は機械が必須です。人力で作業の時代は千歯こぎという櫛のようになっている道具がありました。それから回転動力式の足ふみ脱穀機というものができました。それは洗濯機のドラムのように回転し、そのドラムの外側に三角状の突起がついていて、それに稲穂を当てることで脱穀するというものがです。さらにエンジン動力をつけて、ついでに刈ることもしてくれるのがコンバインです。
今や乾燥も機械でやる時代にオーナー制度では自然の力を使った天日干しでするのに、脱穀は人力でしないのかというご質問をいただくことがあります。答えは「脱穀と籾摺りについては人力ではやりません」です。脱穀・籾摺りは労力もかかりすぎで正直なところ現代社会ではやってられません。特に籾摺りは絶対ムリ!

個人的な話ですが、過去に一度自分の耕作した稲で足ふみ脱穀をしてみたことがあります。穂から米が落ちにくく穂ごと切れてしまい、後で手でしごかないといけないといったことになりました。実はこれは品種改良による結果でもあります。昔の品種は風が強く吹くとポロポロと自然とこぼれ落ちるくらいのものでした。ところが機械化が進み、多少のことではこぼれ落ちないように改良された現代の品種では、今ではちょっとしたことでは落ちないのです。
そういえば前に当会メンバーだった古老(昭和ひとけた生まれ)が結わえた稲を稲木に架けている人の足元へポンと投げると「米がこぼれるからそんなことしたらあきません!」と叱られたことがありました。

文責:白井良昌(守り人の会)